目次
酸熱トリートメントとは?
酸熱トリートメントとは、【グリオキシル酸】【レブリン酸】【ケラチン酸】【サルチル酸】【グリコール酸】などを主成分にした、現在最高級のトリートメントです。
髪の内部にイミン結合を作り、新しい柱を作ることにより、髪内部の改善に特化し髪自体を補強し改善する技術です。
酸熱トリートメントはどんなことが期待できるか?
髪にツヤを出し弾力としなやかさを出す効果が期待できる
酸熱トリートメントは、施術時にヘアアイロンで熱を加えます。熱を加えることでイミン結合という新たな柱を髪の内部に作ることにより、ゆがみやねじれが補強され、髪にツヤを出し弾力としなやかさを出す効果が期待できます。
髪のウネリ・広がり・パサツキ改善が期待できる
酸熱トリートメントの主成分は主に5種類ですが、中でも【グリオキシル酸】を主成分にしているタイプでは、クセをのばしやすく広がりを軽減できます。
また、内部が補強されることにより潤いが増しパサツキ改善が期待できます。
髪内部の補修力に優れエイジング毛(年齢を重ね不具合のある髪)の改善に期待ができます
髪は年齢を重ねるごとにハリ・コシの低下、パサツキ・ウネリといったエイジング毛(年齢を重ね不具合のある髪)となっていきます。
酸熱トリートメントは、特に髪内部の補修に優れているため、痩せてダメージしアルカリ性に傾いた髪を弱酸性にもどすことで、エイジング毛(年齢を重ね不具合のある髪)の対策に期待ができます。
イミン結合って何?
ここで聞きなれない言葉が…イミン結合って何?
イミン結合とは酸熱トリートメントの施術時にアイロンの熱により髪の水をぬくことで新しくできる結合のことで、一言でいえば『髪の内部に新しい結合を作り一時的に柱とする』ということです。
持続期間は?
酸熱トリートメントの持続期間は、はっきり言えば【髪質次第】です。
平均して1か月から2か月の持続期間です。
1か月持つだけでも今までのトリートメントの中では最長ですが、少し詳しく視ていきましょう。
まず大きく分けて↓
【健康な毛か不健康な毛か?】
【剛毛(太い毛)か軟毛(細い毛)か?】
【ダメージのない毛かダメージ毛orエイジング毛(年齢を重ね不具合のある髪)か?】
【強いクセ毛か弱めのクセ毛か?】で異なります。
まとめると↓
酸熱トリートメントの効果の出やすい毛質
不健康な毛:
カラーやパーマでキシミやパサツキ、広がりのある毛質
軟毛(細い毛):
細くハリコシが弱く柔らかい毛質
ダメージ毛orエイジング毛(年齢を重ね不具合のある髪):
カラーやパーマを繰り返した毛質、年齢と共にでる様々なマイナス要素のある毛質
酸熱トリートメントの効果の出にくい毛質
健康な毛:
カラーやパーマのダメージもなく自毛のキレイな毛質
剛毛(太い毛):
太くハリコシが強く硬い毛質
ダメージのない毛:
カラーやパーマの化学的ダメージがなく自毛のキレイな毛質
細かく強いクセ毛:
細かくチヂレたしっかりとした強いクセ毛、弾力の強いクセの毛質
このようにわかれ、最長で2か月、最短で1か月程の持続となります。
施術にかかる時間と料金は?
施術にかかる時間と料金はもちろん、長さや毛量によってまちまちですし、美容室でも様々です。
おおよそ施術時間は30分から2時間という具合で、料金では¥4,400から¥18,900前後という幅で各美容室が展開しています。
ちょっとマニアックですが…
酸熱トリートメントは、【グルオキシル酸】【レブリン酸】【ケラチン酸】【サルチル酸】【グリコール酸】などの主成分があり、それぞれ特性があります。
つまりどの成分を主軸にするかで仕上がりや求める質感が異なるといえます。
モデルさん施術
では、実際にどれほど変わり効果を発揮するのか?モデルさんで視ていきましょう。
多毛で大きなウネリの方の場合
シャンプー後の写真です。
ぬれた状態でウネリが残り、出るということはクセでいくと強いということです。
また、根元より中間から毛先に動きが強いので、クセ+生えグセによる流れも混在したクセ毛と診れます。
まずはトリートメントを塗布。
トリートメントを塗布した状態です。しばらく時間を置き、流し、ブローしていきます。
この後ヘアアイロンに入っていきます。
ヘアアイロンはストレートパーマ程細かく分けとってはおこないませんが、キレイに熱をとおし仕上がりを決めていきます。
仕上がりです。
ウネリはおちつきツヤと形がキレイに、またハリコシもイミン結合でもどりおさまりよくしなやかになりました。
少し余談ですが、酸熱トリートメントもパーマやストレートパーマのようにカットと連動性の高いメニューなので、酸熱トリートメントのみよりは、カットと一緒におこなうことをオススメします。
酸熱トリートメントのデメリットはないのか?
酸熱トリートメントは持続も良く、料金も持続力からいけばお値打ち、クセ毛もある程度キレイにのび、その後ゆっくりと戻るため違和感も少ない。
エイジング毛(年齢を重ね不具合のある髪)向きでツヤがもどりパサツキ広がりはおさまりハリコシ弾力が増す。
と良いことづくめですが、酸熱トリートメントのデメリットはないのか?
酸熱トリートメントのデメリット
ストレートパーマではないのでクセは次第に戻る
酸熱トリートメントは、髪内部の結合に著しく大きな変化を与えるストレートパーマとはちがい、髪の内部の結合を切らない。
かわりにイミン結合という柱を髪内部に作り、一時的にクセがのびる。
髪の内部補修型トリートメントなので、ホームケアは欠かせない
通常の美容室の重ね付けして効果を発揮するタイプのトリートメントとちがい、表面のサラサラ感はあるがコーティング力は弱いため、ストレートパーマのようにほったらかしでもOKとはいかない。
お家でのホームケアがその後の酸熱トリートメントの持続期間に大きくかかわっていく。短時間でもお手入れできる方が望ましい。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
技術は日々進歩していきます。40代からのお悩みは時代が変わっても変わりません。しかし、取り入れりべきものはよく吟味して取り入れていく。
そして、今のあなたの変化に対応していくことが大事です。
少し若い発想と柔軟な行いが今後のあなたの髪年齢の若々しさを決めます。
まずは、挑戦していくことです。つまらない持論はあなたの可能性を狭めます。
前向きに前向きにありたいものですね。